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エッセンシャルオイルについて

エッセンシャルオイルについて

地球上にはさまざまな植物が存在し、それらの形や大きさ、色、香りなど多種多様です。通常、植物の根や花、種子、樹皮などには、肉眼で見ることのできない化合物が含まれています。その中には、高濃度かつ非常に優れた力を秘めた物質が存在しています。それが「エッセンシャルオイル(精油)」です。

「エッセンシャルオイル」は、別名「揮発性芳香化合物」とも呼ばれています。芳香を放つことで、厳しい環境や虫から身を守ったり、受粉を助けたりする役割を果たしています。

フランス式メディカルアロマについて

フランス式メディカルアロマについて

私たちは「アロマオイル」を芳香だけではなく、塗布したり、摂取したりとさまざまな方法で身体への健康サポートや日々の暮らしの中に取り入れております。「摂取」というと、あまりピンとこない方も多いですが、これはフランスでは一般的なエッセンシャルオイルの使用法です。

アロマオイルは、特定の目的のためにオイルを摂取することが提唱されています。この方法は、ジャン・ヴァルネをはじめ、ポール・ベラーシュ、アンリ・ヴィオーなど、アロマテラピーにおける世界的な専門家によって支持されてきました。フランス式使用法は、適切な量であれば、健康維持などのためにオイルを摂取してもよいという考え方を実証するものです。オイルの摂取利用についての研究成果が増えるにつれて、伝統的に行われてきたオイル摂取の有用性が認められ、また新たな利用方法も見出されています。

一方、こうした研究が進んでいるにもかかわらず、「エッセンシャルオイル」は摂取すると毒性が生じると考える方もいます。毒性が生じる場合があるのは、あくまで純粋でないオイルや摂取に適さないオイル、過剰な量のオイルを摂取した場合のみでしょう。

そんな「エッセンシャルオイル」を私たちは、妊娠期や出産時、授乳時、育児、介護など、さまざまな場面で活用しています。
その体験をもとに、みなさまにベストな活用法をご提案いたしますので、安心してご利用ください。

エッセンシャルオイルの歴史

エッセンシャルオイルの歴史

「エッセンシャルオイル」を最近のトレンドだと思っていませんか?実は、植物エキスや植物の芳香由来の製品は、伝統的に使用されてきたのです。古代文明においては、アロマテラピー、パーソナルケア、健康管理、宗教的儀式、美容、調理などに植物の芳香が使われていました。

【世界の香りの歴史をご紹介いたします】
・古代エジプトでは、美容や調理、埋葬、宗教的儀式で植物の芳香を由来とする製品を使用していた。
・古代ギリシャでは、ホメロスやヒポクラテスといった賢人が、古代エジプト人の発見に基づき、植物の芳香の利用について研究していた。
・古代ローマでは、マッサージや香水、アロマバスなどに植物エキスを使用していた。
・中国では、中国数千年の伝統的慣習として、健康のために植物素材とその芳香を利用してきた。
・イラン(中世)では、香料としてはもちろん、健康維持のためにスパイスや樹脂を頻繁に使用し、交易もしていた。
・インドでは、インド発祥のホリスティック健康哲学「アーユルヴェーダ」において5千年にわたり、芳香化合物や植物性化合物を利用してきた。
・フランスでは、エッセンシャルオイルについて研究したフランス人化学者のルネ・ガットフォセが「アロマテラピー」という言葉をつくった。

世界の香りの歴史からわかるように、「エッセンシャルオイル」は一時的な流行ではなく、何世紀も前に世界各地の文明で発祥した伝統的な製品なのです。

CPTG品質

CPTG品質

CPTG品質とは、「doTERRA」が独自に設けた品質基準のこと。すべての製品にCPTGという品質基準を設け、高品質な製品をお届けするという目的があります。
CPTG品質となる前にどのような工程があるのかご紹介いたします。

【官能検査】
官能検査は視覚、嗅覚、味覚、触覚といった人間の感覚器官を使った試験方法です。そのオイルが製品として販売できるのかを蒸留後すぐに熟練者の感覚器官で識別します。通常とは違う香りや、オイルのムラ、色に異変があるなど、熟練者ならではの感覚で異常を察知。この試験が品質管理の準備段階となります。

【微生物試験】
微生物試験はエッセンシャルオイルに生物学的危機を引き起こす、真菌や細菌、ウイルス、カビなど、微生物の有無を検査することです。サンプルのエッセンシャルオイルをシャーレの無菌培地に加え、一定期間培養。微生物をじっくり観察します。この試験は、製品が製造施設に入った時や、お届け前の製品が充填過程で汚染されていないことを確認するために行われます。

【ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)】
ガスクロマトグラフィー試験では、気化されたエッセンシャルオイルが長い管を通り、分子が分離されます。それぞれの分子は質量と特性の違いから、管の中を違う速さで通り、管を出た時にそれぞれが計測されます。この試験を行うことで、品質管理者はサンプルのエッセンシャルオイルに含まれる化合物を判別します。

質量分析法はガスクロマトグラフィーに続き、化合物の含有率を判別するために行われます。ガスクロマトグラフィーで分離された分子がイオン化されて、一連の磁場に通されるのです。その後、分子の質量と電荷量から含まれる量を特定。この検査では、エッセンシャルオイルの有用性を考察することもできます。

【フーリエ変換赤外分光法(FTIR)】
フーリエ変換赤外分光法(FTIR)は、エッセンシャルオイルの有用性と一貫した品質を保つために行われます。この試験では、エッセンシャルオイルの化学組成を確認します。さまざまな波長の赤外線を照射し、サンプルがどれほど赤外線を吸収したかを測定。測定結果は過去の高品質オイルが示した赤外線の吸収パターンと比較されます。この試験を通し、サンプルの品質を判定します。

【旋光度測定】
ギリシャ語で「手」を意味するキラリティ(鏡像異性)は、分子の立体的な向きを表す用語のことです。あなたに2つ手があるように、鏡像異性を持つキラル分子はペアで存在し、それぞれ対掌性があります。実際に2つの手のひらを並べてみてください。手は鏡で映したように対称になりますが、片方の手のひらをもう片方の手の甲に置くと、両手が重なることはありません。分子は、「手」のような形を持ち、身体へ生理的な作用に影響を及ぼしています。片方の分子だけが産生される自然界にくらべ、研究所の環境では、構造が類似しているだけのため、左右の比率は50/50になるのです。この組成は特別なタイプのガスクロマトグラフィーで確認することができます。通常は少量のサンプルごとに測定を行いません。調達したオイルに合成物質が含まれていないかだけを確認するために行われます。

【同位体解析】
物質は「元素」と呼ばれる小さな構成物の組み合わせでつくられています。元素には多くの種類が存在しますが、元素の中にある陽子によってはっきりとした違いがあるのです。同じ元素であれば陽子の数は同じですが、中性子の数が異なっている元素が複数存在することがあります。これを、同位体(アイソトープ)と呼びます。炭素には2つの安定同位体である12の炭素(6つの陽子と6つの中性子)と、13の炭素(6つの陽子と7つの中性子)が存在。この比率は、対象の植物がどの場所で育つかによって異なるのです。

特別な質量分析計を使用することで、エッセンシャルオイルの中にどれだけ同位体が存在しているかを測定することが可能。同じ場所で収穫された原料を使って製造されたエッセンシャルオイルであれば、その化学組成は同じ比率で同位体を持っています。同位体の比率が異なる場合、品質管理者はそのエッセンシャルオイルに混合物が入っているとされていることを特定しています。

【重金属試験】
エッセンシャルオイルの重金属量を調べるのが重金属試験です。適切にエッセンシャルオイルが蒸留された場合、重金属は含まれません。この試験は、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)を使用。誘導結合プラズマ(ICP)と呼ばれる高エネルギーのプラズマでサンプルをイオン化します。サンプルは質量分析計を通って元素ごとに分けられ、存在する元素とその量を読み取り、重金属の有無を判別するのです。